冬の投げ釣りの主役。砂泥底にすみ、置き竿でじっくり待つ釣りになります。 最盛期:晩秋〜春。掲載している釣り場で最も期待できるのは1月です。

目次:カレイの仲間と特徴・カレイとヒラメの違い・地域ごとの釣れる時期・カレイの釣り場と掲載地点・投げ釣りの組み立て方・エサの種類と房掛け・潮の動きとカレイの食い・安全とルール・仕掛け・月別・釣り場・よくある質問
カレイはカレイ科に属する魚の総称で、日本の沿岸には多くの種類がいます。岸からの投げ釣りで代表的なのは、関東から瀬戸内、九州にかけて広く狙われるマコガレイ(学名 Pseudopleuronectes yokohamae)と、東北や北海道、日本海側で親しまれるマガレイ(学名 Pseudopleuronectes herzensteini)です。このほか、背中に石のような硬い粒が並ぶイシガレイも、河口や内湾の砂泥底でよく釣れます。カレイの仲間は、生まれたときは普通の魚と同じ形をしていますが、成長とともに片方の目がもう一方の側に移動し、平たい体を砂の上に横たえて暮らすようになります。体の色は周囲の砂や泥に合わせて変えられるため、海底でじっとしていると見つけるのが難しい魚です。多くは冬に産卵期を迎え、その前後に岸寄りの浅場に集まってくるので、この時期が投げ釣りの好機になります。
カレイとヒラメは見た目が似ているため混同されやすいですが、いくつかの点で簡単に見分けられます。最もよく知られているのが「左ヒラメ右カレイ」という覚え方で、目のある面を上にして腹を手前に置いたとき、頭が右を向けばカレイ、左を向けばヒラメです。ただし、ヌマガレイのように目が左側にある個体が多いカレイもいるので、この覚え方だけで判断するのは完全ではありません。より確実なのは口の違いで、カレイの口は小さくおちょぼ口で、歯も目立ちません。一方、ヒラメは口が大きく裂けていて、鋭い歯が並んでいます。この違いは食べ物の違いから来ています。カレイは海底にいるゴカイ類や貝類、小さなエビやカニなどをついばんで食べるのに対して、ヒラメは小魚を追いかけて丸のみにする肉食性の魚です。そのため、カレイは虫エサを使った投げ釣り、ヒラメはルアーや生きた小魚を使った釣りで狙うのが一般的です。
関東や東海、瀬戸内のマコガレイは、晩秋から冬にかけての産卵前の時期に、浅場に集まってくる群れを投げ釣りで狙うのが定番です。産卵を終えて一度食いが落ちたあと、春先に体力を回復して再びよく釣れるようになり、この時期のカレイは「花見ガレイ」と呼ばれています。東北や北海道のマガレイは、春から初夏にかけて岸近くに寄ってくることが多く、この時期が投げ釣りのシーズンになります。日本海側でも、春を中心にカレイの投げ釣りが盛んな地域があります。九州の沿岸では、冬から春にかけて湾内の砂泥底で釣果が聞かれます。夏の高水温期は、多くの地域でカレイが深場に移るため、岸からの釣りは難しくなります。地域やカレイの種類によって最盛期が異なるので、各地点ページのカレンダーと釣果投稿で確認してください。
カレイは砂泥底を好むので、港内の船道(航路)や、堤防の先の砂泥地帯、岸壁から少し離れた海底の変化がある場所が狙い目です。海底にかけあがりや、石と砂の境目があるところにはエサが集まりやすく、カレイが居着く傾向があります。当サイトの掲載地点では、東京都の若洲海浜公園と大阪府のとっとパーク小島の魚種一覧にマコガレイが載っています。千葉県の木更津沖堤防、大阪府の岸和田一文字、兵庫県の尼崎市立魚つり公園や平磯海づり公園、愛知県の新舞子マリンパークの情報にもカレイが挙げられています。カレイは一度に大きく移動しない魚なので、よい場所を見つけたらそこで粘ることも大切です。海釣り施設では、使える竿の本数や投げ釣りができる区域が決まっていることがあるので、各施設の案内を確認しましょう。
カレイ釣りの基本は、天秤仕掛けを投げて海底にエサを置き、当たりを待つ「置き竿」のスタイルです。カレイはエサを見つけるまでに時間がかかることが多いので、複数の竿を出して、投げる距離や方向を変えながら広く探るのが効率的です。竿は三脚などの竿立てに立てかけ、穂先の動きで当たりを見ます。ただ待つだけではなく、ときどき仕掛けを少しだけ引きずってエサを動かす「誘い」を入れると、エサに気づいたカレイが寄ってくることがあります。当たりは穂先が小さく揺れる程度のことが多く、すぐには合わせず、穂先が大きく引き込まれるまで待ちましょう。カレイはエサを口の中でゆっくりと味わうように食べるので、早合わせは針掛かりしない原因になります。仕掛けを回収するときは、ゆっくり一定の速さで巻き上げ、途中で重みを感じたら掛かっている可能性があります。
カレイ釣りのエサは、アオイソメやイワイソメ(本虫)、マムシと呼ばれる太いゴカイ類が中心です。アオイソメは手に入りやすく扱いやすい定番のエサで、数匹を束ねて針に刺す「房掛け」にすると、においと動きでカレイへのアピールが強くなります。イワイソメは強いにおいを出すため、カレイの食いが渋いときに効果的なエサとされています。どちらを使うにしても、エサの量を多めにして、海底で目立たせることがカレイ釣りのコツです。エサが古くなって動きが悪くなったら、こまめに交換しましょう。仕掛けにビーズや夜光玉などの目立つ飾りを付けると、カレイの興味を引くことがあります。カニやヒトデなどのエサ取りが多い場所では、エサがすぐになくなるので、回収の間隔を短くして、エサの状態を確かめるようにしてください。
カレイは潮が動いているときにエサを探して活発に動き回る魚です。潮止まりの前後は食いが落ちることが多いので、このサイトの潮見表で満潮と干潮の時刻を確認し、潮が動き始める時間に合わせて釣りを組み立てましょう。特に、上げ潮から下げ潮、下げ潮から上げ潮への「潮変わり」の時間帯は、カレイが一斉にエサを探し始めることがあり、当たりが集中しやすいタイミングです。大潮のように潮の流れが速い日は、仕掛けが流されやすいので、重めの天秤を使って海底にしっかりと固定しましょう。小潮の日は流れが穏やかで、仕掛けは安定しますが、カレイの動きも少なくなりがちです。カレイは時間帯よりも潮の動きに影響されることが多い魚で、日中でも潮が動けば釣れることが多いのが特徴です。
カレイの投げ釣りでは、重いオモリを遠くに投げるため、投げる前に必ず後方と左右の安全を確かめてください。堤防では、置き竿を並べる際に、通路をふさがないように注意し、ほかの釣り人の迷惑にならないようにしましょう。冬の釣りは寒さが厳しく、濡れた手や足元が冷えやすいので、防寒具をしっかりと用意することが大切です。ライフジャケットの着用は、季節を問わず欠かせません。カレイ類の大きさの制限の有無や、使える竿の本数などは、都道府県の漁業調整規則や海釣り施設の規則で決まっていることがあります。釣りに行く地域や施設の案内を事前に確認し、ルールを守って楽しみましょう。釣った小さなカレイは、資源を守るためにできるだけ早く海に戻してあげることも、釣り人としての大切な心がけです。
| 場面 | 仕掛け | 理由 |
|---|---|---|
| 堤防からの本格投げ釣り | 投げ竿 4m前後(オモリ負荷25〜30号)、投げ専用リール、PE1.5〜2号+力糸、天秤25〜30号、カレイ針12〜13号の2本針(ハリス3〜4号) | 沖の砂泥底まで仕掛けを届け、太めのハリスで良型のカレイにも対応できる |
| 港内の船道・岸壁近く | ちょい投げ竿 2.4〜2.7m、リール3000番、ナイロン3号、天秤15〜20号、カレイ針11〜12号の2本針 | 港内の近い距離の砂泥底に効率よくエサを置け、足場の近くで手軽に狙える |
| 食いが渋い日 | 同じ天秤仕掛けで、流線針11号前後、ハリス2〜3号、エサはイワイソメを大きめに付ける | 細めのハリスと小さめの針で違和感を減らし、においの強いエサでカレイを寄せる |
| 潮の流れが速い日 | 天秤30号以上、PE2号+力糸、カレイ針13号の2本針 | 重い天秤で仕掛けを海底にしっかり固定し、流されずにエサを定位置に置き続けられる |
| 複数竿での広い探り | 投げ竿2〜3本を竿立てに並べ、それぞれ投げる距離(近・中・遠)と方向を変える | カレイは移動が少ないので、広く探ることでエサに気づく確率が上がる |
各釣り場のページの「今日の釣り」は、季節の水温の目安に合わせてこの中から釣り方を選んでいます。
深場に下がり、岸からは期待しにくい時期です。
数は少ない時期です。水深のある場所を狙いましょう。
シーズンの始まりです。投げ釣りで砂泥底に餌を置き、潮の動きを待ちます。
好機です。複数の竿で広く探り、潮が動く時間に集中しましょう。
1=低調、5=最盛期。本州の太平洋側・瀬戸内を基準にした一般的な傾向で、今月を強調しています。サイズや尾数の制限、禁漁期間は都道府県の漁業調整規則と施設のルールをご確認ください。
掲載している41か所の釣り場でカレイを対象魚にしています。各ページで潮見表と気象庁の予報、今日の釣り指数を確認できます。
関東や瀬戸内のマコガレイは晩秋から冬と、春先の花見ガレイの時期が中心です。東北や北海道のマガレイは春から初夏に岸に寄ることが多く、地域と種類によって最盛期が異なります。
目のある面を上に、腹を手前にして頭が右ならカレイ、左ならヒラメです。より確実なのは口で、カレイは小さなおちょぼ口、ヒラメは大きく裂けた口に鋭い歯が並んでいます。
アオイソメやイワイソメ(本虫)が定番です。アオイソメは数匹を束ねて房掛けにするとアピールが強まります。食いが渋いときは、においの強いイワイソメが効果的です。
時間帯よりも潮の動きに影響されやすい魚です。潮が動いている時間、特に上げ潮と下げ潮が入れ替わる潮変わりの前後は当たりが集中しやすいので、潮見表で確認して釣りを組み立ててください。
すぐには合わせず、穂先が大きく引き込まれるまで待ちましょう。カレイはエサをゆっくり食べるので、早合わせすると針掛かりしにくくなります。